2008年06月09日

自然の摂理

母がちょっとしたことで、静岡市内の日赤病院に数日間入院することになり、

先週の土曜日から病院へ脚を運ぶこと数回。



自然の摂理

病室の中を見渡すと、全て女性の高齢者の患者。

皆さん、80歳は越していそうな、本格的な高齢者で、

81歳の私の母は、部屋の中では、一番の若手、といった感じ。



普段、母以外の高齢者と接することのない私にとって、ずらりとベッドに横たわる高齢者

の方々との接見はかなりなインパクトでした。


食事のとき、ゆっくりとスプーンを口に運ぶ、その動作は、まるでスローモーションの

映像を見ているかのよう。そして、シワシワの皮膚や地肌がほとんど見えているほどの

うすーい頭髪は、オギャーと生まれてきた人間が、終盤に行き着く生の姿でした。


しかし、とらえようによっては、生々しい人間の現実も、見方を変えれば、

「人間も自然の一部。木の枝が枯れていくように、人間も枯れていく、それが自然の摂理。」

と考えられます。きっと、自分もそんな自然の摂理にのっとって、生きているだけなのです。


シワシワの皮膚が、まさに、自然の一部そのもののような、画家、ジョージア・オキーフの

晩年の肖像が脳裏に浮かぶのでした。



















 



Posted by すーさん at 23:00│Comments(2)
この記事へのコメント
御母様、入院 大変ですね
お見舞い申し上げます

病院は病人に見えない人でも、入院してると
段々と気分でも病院人になってしまいます

まして、年配の方ですとね
我が家でも父方、母方双方の祖父母は
93歳以上の長命でしたので
或る程度は早々出来ますよ

御母様、少しでも早く退院出来ると良いですね

自分も確実の肉体。精神共に老化を痛感している日々ですし(;0;)
Posted by JOYママ at 2008年06月10日 20:20
JOYママさん、

ご配慮、どうもありがとうございます。
たしかに、私たちも日に日に老人へと
近づいているのですよね・・・
Posted by すーさん at 2008年06月11日 23:38
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    コメント(2)