2008年07月25日
アンティークの存在感

ミラノに住んでいたときに、購入したアンティークのミシンです。
当時、リサイクル新聞を見て電話したら、売り手がすぐ飛んできて、
「おばあちゃんが使っていたものだけれど、もう、おばあちゃんは亡くなっちゃったし。
納戸に置いてあるのが、じゃまなんだ。頼むから買って!ちゃんと動くよ。」と
すがるように言われて、買った物です。
アンティークの物って、ストーリーを背負い込んでいるのですねぇ。
使っていたおばあちゃんの想いと一緒に、海を渡って静岡まで連れてきました。
鉄と木で作られ、存在感たっぷり。今風の軽々しい、あるいはシンプルでミニマルな
デザインのものとは大違いです。 木の曲げてある部分は成形合板と言って、
当時としては、新しい技術のものだったのでしょう。

アトリエの階段室に置きました。上部の版画もイタリアのアンティークです。
こういうものに触れていると、洗練された今風のものだけがデザインじゃないんだ、ってつくづく思います。
そういえば、最近、イタリアに住んでいる知人がネットのアンティークショップを始めました。
そのうち、皆さんにもご紹介いたしますね。